『発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』

 

遅ればせながら(数ヶ月前に)学会で本田先生の講演を拝聴し、なんてわかりやすい説明をされるのだろうと感銘を受けたので、著書も買って読んでみました。

 

発達障害を診断カテゴリではなく、特性の集合体としてパラメータのように見る見方をどうやったらうまく説明できるか、いつも頭を悩ませるのですが、書籍内に掲載されていた「縦軸をAS(D)特性、横軸をADH(D)特性としてそれぞれの強弱を表した図」は、定型〜発達障害スペクトラムを表すのにとてもイメージしやすいなと感じました。

 

発達障害の人は過剰適応しがち」「やりたいことを生活の中心に」というのは講演でもおっしゃっていた内容ですが、苦手を補ったり目立たなくする実用的な工夫と平行して、こういった大局に立った視点を忘れないようにしたいものです。