『ツナグ 想い人の心得』/辻村深月
ツナグの続編!
小説は文庫派なので『かがみの孤城』も『傲慢と善良』もまだ読んでいないのだけど、これは我慢できずに買ってしまった。
出張の新幹線とホテルで、前作と合わせて一気読み。
死をテーマにした作品だけに心を揺さぶられて当たり前というハードルを難なくかわして、すっきりした読後感。死が照らす生と希望をきっちり書いてくれて安心できる。期待通りだった。
この作品がとか、特定の登場人物がとかではなく、辻村さんの作品に通底するトーンがただただ愛おしい。もはや恋。
年に1,2回こういう時間を味わえるだけで、この時代に生きていてよかったと思う。
前作はこちら。