ラオス旅行記 その4

メインの滝を紹介したことで満足し、4日目を書くのをすっかり忘…温めてしまいました。

*前回までのあらすじ*

 
旅の主目的だったクアンシーの滝の美しさを存分に満喫したみつお。帰り道、疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまう。後輩をかばいすべての責任を負った三浦に対し、車の主、暴力団員谷岡に言い渡された示談の条件とは…。
 

***

<8/31・4日目>

あっという間に最終日。この日もシトシト雨模様でした。

ラオスは仏教国で、6割の人が上座部仏教を信仰。男性は一生に一度は出家して功徳を積むことが名誉とされているそうです。

ルアンパバーンも早朝にオレンジ色の袈裟を着た僧が列をなす「托鉢」が、名物となっています。
宗教的な儀式を名物というのも気が引けますが、ガイドブックにも載っていてみんなカメラを構えて待っているし、「托鉢グッズ」のレンタルもしていて、お坊さんにご飯を献上する「托鉢体験」をしているツアーもありました。


というわけで、せっかくの最終日、僕も5時半に起きて見に行ってみました。
大通りに着いたのが少し早すぎたのですが、しばらく待っているとどこからともなく行列が。


修行中でも傘はさします。


僕もせっかく坊主頭で行ったので、ここぞとばかりに列に紛れ込んで…!

なんて不謹慎なことはもちろんしていません。



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さて、午前中ブラブラしていると、今日まで見なかった制服姿の子どもたちが、徒歩やバイクで通学する姿が目につきました。


ラオスの新年度は9月始まりで、どうやらこの日から新学期のようでした。

地球の歩き方」によると、ラオスの小学校就学率は90%。カンボジアベトナムより高いようです。
でも街を歩いていると、明らかに学童期だけれど普段着でうろうろしている子も結構いる。HISのお姉さんによれば、籍は置いていても、家庭の事情や好き嫌いで行かないこともあるとのことでした。

比較的恵まれているだろう都市部でもそうだとしたら、農村部は推して知るべしですね。


そういえば、日本語ペラペラだったガイドさんにどうやって勉強したのかと尋ねたら、
「11歳からナイトマーケットで働いていて、日本人と会話したくてお客さんに教えてもらった」
と言われて、複雑な思いでした。

確かにナイトマーケットでは店の片隅で遊んでいる子どもや、一人で店番をしている子どももいました。
"店番"というと微笑ましく聞こえますが、まぁ"児童労働"ですよね。夜だし。

結果的に将来の職業につながる生きたキャリア教育の側面があるとしても、生活リズムや学校生活を損なわないようにしていってほしいと思いました。



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こうして3泊4日のラオス旅行は無事終了、かと思われた帰り道。悲劇は起きたのです…!

トランジットの空港で無性にラーメンが食べたくなり、千円払ってぬるいラーメンを食べた後。

徐々に気分が悪くなり、帰りの機内で一人もだえ苦しんでいたのでした。

帰国後受診したところ、変な感染症ではなく、ウイルス性胃腸炎だろうということでしたが。


使い古された言い回しですが、頭に浮かんだのはあの格言でした。

『おうちに帰るまでが遠足です』




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今回の旅のお供はこちら。

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

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おわり