『子育てにとても大切な27のヒント―クレヨンしんちゃん親子学』
新年あけましておめでとうございます。
思いついたときしか更新しないブログですが、今年もマイペースに書いていきたいと思います。
今回は年末に読んだ本の紹介。
- 作者: 汐見稔幸,野原しんのすけ一家
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 単行本
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元東大の汐見先生の著作で、『クレヨンしんちゃん』を題材に子育てのヒントを綴った本。
「やりたいことをやりたいときにやらせたほうがいい」
「片づけができなくても大丈夫」
「自己統制よりもまず自己主張できることが大事」
「親も一緒にバカになって遊ぶといい」
こういうメッセージって学問的には正しかったとしても、伝えようとするとどうしても説教くさくなってしまったり、日々リアルな子育てに奮闘する親御さんには理想論でしかなくて、なかなか届かなかったりします。
そこをこの本では、各テーマにマッチする漫画のシーンを引用することで、笑いとともにスッと入ってくるようにデザインしています。やっぱりビジュアルの力はすごい。
PTAにすこぶる評判の悪いしんちゃんの振舞いが発達段階的に当たり前のことだとか、ギャグ漫画だからこその母・みさえの対応が案外子育てのツボを押さえているとか。
解説を読みながら「なるほどー」「えっ、これでいいの?」などなど色々目からウロコが落ちるのではないかと。
何より、「礼儀正しく」「ちゃんとした」「人に迷惑をかけない子に」と気を張る親御さんにとっては、肩の力が抜けるかもしれません。
保護者支援の教材としても使えそうな一冊。